植物性乳酸菌発酵 研究所|美山の研究開発

RESEACH RESULT

植物性乳酸菌発酵 研究所

美山の植物性乳酸菌で健康を補助しようとする背景

平均寿命と健康寿命の差とは「不健康な期間」であり、2010年調査では男性 9.13年、女性 12.68年となっております。
平均寿命と健康寿命の差が拡大することで、生活の質が低下していきます。
また医療費や介護給付金が増大します。

  1. 出典:厚生労働省「次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会報告」(2012年)

厚生労働省による自身の健康状況を判断する際に
重視する事項のアンケート

アンケート結果を見ると主に身体的な側面に関するものとなっており、多くの人が、健康か否かを判断する場合、まず身体的な面を重視していることが伺えます。

アンケート 健康観を判断するに当たって重視する事項より
(出典:平成26年度「厚生労働白書」)

第1位 病気がないこと(63.8%)
第2位 美味しく飲食できること(40.6%)
第3位 身体が丈夫なこと(40.3%)

第4位 ぐっすり眠れること(27.6%)
第5位 不安や悩みがないこと(19.1%)
第6位 家庭円満であること(13.6%)
第7位 幸せを感じること(11.9%)
第8位 前向きに生きられること(11.0%)
第9位 生きがいを感じること(9.5%)
第10位 人間関係がうまくいくこと(6.4%)

「不健康な期間」を短縮し、よりよい生活を送るためには、
病気がなく、おいしく食事ができ、丈夫な身体を作ることが重要

ウイルスや細菌が原因となる疾病(例:風邪、インフルエンザ、食中毒)など体外から侵入しようとする病原体に対して、人は免疫機能を備えています。

口腔内の唾液や鼻・気道の粘膜では、
分泌型免疫グロブリンA(sIgA)が病原体の侵入・増殖を防いでいます。

sIgAは、ストレスなどの心理的要因によって、分泌量が減少してしまいます。
sIgAの分泌量が減少してしまうと、免疫が十分に機能せず、病原体が体内に侵入、感染してしまいます。

体内に侵入した場合

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
常に全身を巡って病原体に感染した細胞がないかをパトロールし、 発見したら即攻撃する細胞で、感染の拡大を迅速に防ぐことが可能です。

NK細胞は「がん」の抑制にも働くことが知られています。発生したがん細胞を発見し、攻撃、死滅させることで、がんの増殖・増大化を防いでいます。
しかし、NK細胞活性は、加齢やストレスで低下します。

図 加齢によるNK細胞活性の低下
(参考:多田高雄「科学新聞」(1980年))

NK細胞活性を
チェックしてみましょう

各項目にチェックを入れて「はい」であれば1点、「いいえ」であれば0点。
合計点が4点未満の場合、NK細胞活性が低いことが確認されています。

0

(森本兼曩, ライフスタイルと健康、全日本鍼灸学会雑誌vol53(2), p. 141-149(2003)を元に作成)

腸内環境と免疫の関係

腸内の免疫系には、全免疫細胞の60%が集まっています。
腸内細菌叢のバランスが崩れた状態になると、腸内免疫系だけでなく、全身の免疫系が崩れてしまい、自己免疫疾患、アレルギー疾患、がん、肥満症などの
さまざまな疾患の発症や病態に影響を及ぼすことが報告されています。

人は、本来持っている免疫力を用いて、
①体内に侵入しようとする病原体を sIgA(分泌型免疫グロブリンA)が駆逐します。
②体内に侵入してしまったものについては NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が駆逐します。
免疫力が低下してしまうと、疾病にかかってしまいます。
これに対し、 美山では、独自の植物性乳酸菌LB27を1日400億個摂取することで、人体の持つ免疫力(sIgA、NK細胞活性)が上がることを、
ヒト試験により明らかにしました。

なぜ乳酸菌400億個?

人の腸内細菌は、約100兆(説によっては500~1000兆)いると言われています。
そこで、効果の出方の個人差を考慮しつつ、
美山では、「1日400億個」を乳酸菌摂取の目安と致しました。

美山の植物性乳酸菌LB27で、唾液中のsIgA分泌速度が上昇し、
NK細胞活性が改善されることを確認

sIgA分泌速度が、 乳酸菌を摂取したグループにおいて、
プラセボ粉末を摂取したグループより有意に上昇していました。

ヒト試験 結果

植物性乳酸菌LB27を摂取した期間12週間において、sIgAが活性化されることが数値により証明されました。
また摂取後4週間経過した時点で、活性値が上がる傾向が確認され LB27が免疫機能、特にsIgAが関わる粘膜免疫に対する賦活作用を有していることが示されました。
また、NK細胞活性では、プラセボ群と比較して乳酸菌群で有意に改善していることが確認されました。
ストレス環境下等のNK細胞活性が下がる要因がある中でも、乳酸菌の摂取によりその低下が抑えられ、ストレスが無い場合には、乳酸菌の摂取により活性が上がる可能性が考えられます。

sIgA(分泌型免疫グロブリンA)
活性化

NK細胞 活性化

美山では、キムチから独自に乳酸菌を選抜し、自社での大量培養工程の確立に成功しました。 さらに、新たにLB27と名付けた乳酸菌を製品のキムチから選抜しました。 LB27を摂取した際の健康効果についてより明らかにするため、LB27摂取における免疫機能に及ぼす影響を検討するヒト試験を実施しました。

試験食品 乳酸菌粉末、およびプラセボ粉末
※プラセボ:乳酸菌粉末と同じ見た目をしているが、乳酸菌(有効成分)を含まないもののこと。
目的 乳酸菌含有食品の 12週間連続摂取による免疫機能に及ぼす影響について、プラセボ食品を対照として検討する。
対象 唾液中sIgA分泌速度が低めの20歳以上60歳未満の男女
被検者数 60名(乳酸菌粉末 30名、プラセボ粉末30名)
摂取量 1日当たり 乳酸菌400億個
摂取期間 12週間

美山の植物性乳酸菌LB27と納豆菌を共添加することで、
免疫力向上の相乗効果を確認
(千葉大学真菌医学研究センターとの共同研究) 特許第6836298号

(千葉大学真菌医学研究センターとの共同研究) 特許第6836298号

それぞれの菌を単体で添加した場合には多量に添加しても発現量に限界がありましたが、
植物性乳酸菌LB27と納豆菌を1:1で併用した場合、発現量が2倍まで上昇しました。

ヒト腸管上皮細胞試験 結果

植物性乳酸菌LB27または納豆菌を添加することで、IL-12の遺伝子発現が活性化されました。 さらに 両菌体を合わせて添加することで、単体よりも高い効果が得られることが示されました。

IL-12はウイルス感染防御やがんの免疫に関わるがん細胞を排除する細胞性免疫に関与し、また免疫バランスがTh2型に偏っている場合に免疫バランスを整えることから、植物性乳酸菌LB27と納豆菌を併せて摂取することで、免疫力を高め、さらに免疫バランスを整える可能性が考えられます。

植物性乳酸菌と納豆菌は長年食品として摂取されており、ヒトにおける免疫賦活作用が報告されています。また美山のキムチ由来植物性乳酸菌を使用した研究において、複数の免疫賦活作用を確認しています。以上から、美山の植物性乳酸菌と納豆菌を共に摂取した場合に、免疫賦活作用の相乗効果が期待されたため、美山の植物性乳酸菌LB27と納豆菌を共添加した場合における免疫機能に及ぼす影響をヒト細胞試験で検討しました。

目的 植物性乳酸菌と納豆菌の共添加による免疫機能に及ぼす影響について、ヒト細胞を使用して検証する。
試験方法 ヒト由来腸管上皮細胞に「 植物性乳酸菌LB27」「 納豆菌」「 植物性乳酸菌LB27+納豆菌」を それぞれ添加し、腸管細胞が生成するIL-12※の遺伝子発現定量を行いました。
※IL-12とは ウイルス感染に対する防御免疫やガン細胞への腫瘍免疫の誘導に重要なIFN-γを産生し、Th1反応の誘導に必須なサイトカインです。

美山の植物性乳酸菌LB27※で
インフルエンザウイルス感染マウスの
生存率向上を確認(北里大学との共同研究)
※植物性乳酸菌LB27;Lactobacillus brevis LB27株(キムチ由来乳酸菌)

※植物性乳酸菌LB27;Lactobacillus breviss LB27株(キムチ由来乳酸菌)

インフルエンザウイルス抑制に効果があるという結果が得られました

植物性乳酸菌 LB27 のインフルエンザウイルス
感染マウス生存率への影響

インフルエンザウイルスに対する植物性乳酸菌LB27の影響を、マウスによる動物試験を用いて試験しました。インフルエンザウイルス感染の14日前から予めLB27株を摂取した群と摂取しなかった群を用意して、インフルエンザウイルス(A/PR/8/34(H1N1))を感染させました。

その結果、 植物性乳酸菌 LB27 を摂取した群において、インフルエンザウイルス感染マウスの生存率が有意に向上しました。

A型インフルエンザウイルスに対するLB27の効果

インフルエンザについて

インフルエンザウイルスの種類

インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスには種類があり、近年国内で流行しているインフルエンザウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型とB型です。
流行するウイルス型や亜型の割合は、国や地域、その年ごとにも異なっています。

インフルエンザ感染者数

日本では、例年12月〜3月が流行シーズンです。2017/2018シーズンの感染者数は、約1,458万人、2018/2019シーズンは約1,200万人と、毎年約1,000万人が感染しています。

美山の植物性乳酸菌MLP-2020
人の腸内環境改善効果を確認
※植物性乳酸菌 MLP-2020;Lactobacillus plantarum MLP-2020株(キムチ由来乳酸菌)

※植物性乳酸菌 MLP-2020;Lactobacillus plantarum MLP-2020株(キムチ由来乳酸菌)

加熱処理品で腸内環境改善効果を持つ新たな乳酸菌が見つかりました

植物性乳酸菌 MLP-2020 の腸内環境改善効果

善玉菌といわれる腸内細菌がMLP-2020摂取で有意に増加しました

Bifidobacterium が増加

Lactobacillales が増加

【試験名】加熱処理植物性乳酸菌 Lactobacillus plantarum MLP-2020が腸内環境に及ぼす
影響についてのヒト試験(プラセボ比較試験)

美山では、キムチ由来の300以上の植物性乳酸菌の中から、様々な機能性を持つ乳酸菌について検討を重ね、
その中からLactobacillus plantarum MLP-2020を選抜。加熱処理したMLP-2020の摂取における腸内環境に及ぼす影響に関するヒト試験を実施しました。

試験食品 乳酸菌粉末、およびプラセボ粉末
※プラセボ:乳酸菌粉末と見た目は同じだが、乳酸菌(有効成分)を含まないもの。
目的 乳酸菌粉末8週間連続摂取による腸内環境に及ぼす影響について、プラセボ食品を対照として影響を確認
対象 普段の排便回数が1週間3~5回の年齢20歳以上65歳未満の健常者の男女
被検者数 52名(乳酸菌粉末 28名、プラセボ粉末24名)
摂取量 1日当たり 乳酸菌400億個
摂取期間 8週間

安定した品質の加熱処理済乳酸菌

当社独自の乳酸菌「MLP-2020」は、加熱処理を行う事で、キムチの発酵にまったく影響を与えないことから、風味が安定するメリットがあります。